2012年8月8日水曜日
2012年8月7日火曜日
横浜、東京へ
週末に亡くなった友人の横浜の自宅へお焼香に行ってきた。
向かう道中いろいろなことを考えたし、何故彼女が自ら命を絶ったのか分からない事は知りたいと思った。
横浜に近づくに連れ雲行きが怪しくなった。
彼女が10年間住んだ部屋の最寄り駅着くと、冷たい雨が降ってきた。
先にお焼香に来てた友人達とは入れ違いで自宅に着いた。
迎えてくれたのは自分と同じ歳くらいの弟さんと、彼女に本当にそっくりな素敵なお母様だった。
初めて入った彼女の部屋は全てが彼女らしい部屋だった。
ひとつだけ違和感があったのはそこにあった彼女の遺影と遺骨だ。
その前に正座してしばらく遺影を見つめた。
飼っていたチワワを抱いた彼女の写真と遺骨を見て本当に死んでしまったんだなと頭では理解したのだけど、もう会えないなんて思えなかった。
お線香をあげて手を合わして彼女の事を思った。
こんな再会はお互い望んでいなかったはずなのに。
やっぱり分からない事だらけだし、このままじゃ納得できなくて気持ちも整理できない
知れる事、聞ける事は知りたいし聞きたいと思った。
手を合わせ終わると、お母様から彼女が残した遺書の様なものを渡された。
書いてあったのは飼っていた犬の死が相当ショックだったとの内容だった。
遺書らしい遺書では無くて少し理解できなかったけど、そもそも遺書なんて読むのは初めてだった。
声を詰まらせながら、ご家族に何故彼女は亡くなったのか、そんなに犬の死が大きな原因だったのかを聞いてみた。
お母さんが答えてくれたのは仕事は順調だったけど、その他のことでいろいろ悩む事があったみたいでそんな時にこの部屋に住んですぐに飼い始めた犬が死んで相当落ち込んだみたいだと教えてくれた。
東北の震災後にニュースで見る被災した飼い主を無くした犬を見る度に「自分の犬がそうなったらと思うと辛い…」とも言っていたみたいだし、関連の募金も積極的にしていたそうだ。
そして、亡くなった日は7月25日だと聞いた。
やはりフジロックを意識した日だろうし、自分達に亡くなった事を伝えるのはフジロックが終わってから伝えて欲しいとも遺書に書いてあったそうだ。
遺品として彼女の持っていたCDを選ばせてもらった。
フジロックで一緒に観たTHE MUSICや斉藤和義、その他に今年のフジロックに出たローゼズやレディオヘッドのCDを貰う事にした。
最後に彼女が作ったアルバムを見せてもらった。
元気だった犬が歳をとってどんどん衰えていく姿や彼女が撮った何気ない日常の風景等、写真関係の仕事をしていたのもあってとても綺麗に撮られていた。
その中で、梅の花をバックに彼女と犬が写っている写真を見て涙が溢れてきた。
助けられなかったのを悔いた
もっと話を聞いてやれば良かった
そう今頃気付いても遅い。
もうこれ以上こんな風に誰かを失いたくないし、こんな思いはをしたくない。
大切な人は守りたいし、とにかく後悔する様な生き方はしたくないと強く思った。
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